有馬温泉 旅館 中の坊瑞苑

若女将が皆様に情報発信の一環として綴る『若女将日記』有馬に思う素直な感情を文字にしました。
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若女将日記

平成二十年 長月 吉日

拝啓 さわやかな秋、皆様お元気でお過ごしのことと思います。
新米の若女将が皆様に情報発信の一環として始めました『若女将日記』ですが、この度、突然私事ではございますが、この若女将日記をおさめさせていただく運びとなりました。
関西のうま味がギュッと凝縮した有馬を、この日記を通して改めてさらに愛することができたわたくしは、日本一幸せな若女将でございました。

常々、大地のエネルギーを永きにわたり吸収し、還元された有馬の金泉に触れてきて、何故か、その粒子が私達に何かを伝えようとしていると感じておりました。

平成二十年 長月 吉日

先日、中の坊瑞苑に縁の深かった書道家の梅先生が亡くなられ、以前この日記にもご登場いただいた先生は、気難しいように見えながら、実はキュートでもあって、大好きな方でございました。お亡くなりになったことは淋しく残念なことでございますが、きっと還ってこられる…超絶的なその輪廻を有馬の金泉と共に信じたいと思います。
「梅先生、ありがとうございました!楽しく仕事をさせていただきました。またお会いしましょうね…」。
そしてまた沢山のお出会いさせていただいた皆様との御縁に、心からの感謝を申し上げると同時に、皆様の益々のご多幸・ご健康を心よりお祈り申し上げます。

今年の有馬の紅葉は、どんな美しさを魅せてくれるのでしょうか?。
ご来館のお客様と四季の喜びをお話させていただくのを楽しみにしつつ、私共スタッフ一同お待ち申し上げます。

最後になりますが、この『若女将日記』に惜しみない協力と励ましをあたえてくれた当館、フロント主任の奥田と、伯母の村松滋子の二人に最高級の感謝を添えさせていただきます。
本当にありがとうございました。

敬具

平成二十年 葉月 吉日

猛暑つづきの毎日ですが、立秋を過ぎますと秋の気配を感じますね‥みなさまは、いかがお過しでございますでしょうか?

有馬の夕方、瑞苑近くでひらかれている夏の風物詩・川座敷に出掛けたりしますと、六甲山系からの上質な涼風を浴びることができます。クーラーとは異質の自然の気は心身を癒し、夜の有馬風景を眺めながら食事を楽しめたりもでき、なかなか素晴らしく楽しめます。瑞苑にいらした方には、是非オススメしたいスポットです。

平成二十年 葉月 吉日

まもなくの盆行事、わたくしたちも御先祖様の霊を慰め、有馬の平穏にも感謝し送り出したいと考えています。夜の暗闇に浮かび上がる有馬の一つ一つの光りは、歴史や努力が隠されています。先人の教えに感謝し、毎日研鑽に努めて明日につなげていきたいと改めて想う、そんな日々でしょうか・・・

さて、来月九月をもって若女将日記は、ひとまず幕を閉じさせていただく予定にいたしております。
また、新しいかたちで中の坊瑞苑の息吹をお伝えしていきたいと企画中です。
それでは、また近い内にお目にかかりましょう。どうぞお体お大切にお過ごしなりますように・・・

草々

平成二十年 文月 吉日

日毎に有馬も、厳しい暑さを迎えております。
皆様お変わりなくお過しでしょうか?

さて先日、恒例の七月七日“七夕・織り姫様達の集い”の会を女性限定でひらかせていただきました。
今回は、落語家さんの席、ジャズバンドライブなど、甲斐田調理長特製のお土産も含め盛り沢山。
日頃の中の坊への御愛顧に心からの感謝を込めて、スタッフ一同でおもてなしいたしました。
お蔭さまで好評でございましたが、一方で回を重ねて参りますと、アイディアを産む苦しみもございます。ですが有り難いことだと思い、ただただ邁進していくのみでございます。

平成二十年 文月 吉日

やはり嬉しく楽しそうなお顔、本当に楽しみにしているとおっしゃるお客様のお言葉を聴く事が好きなのです。単純に、幸せに感じます。

これからも季節折々の企画を催していく所存でございます。どうぞお誘い合わせの上、お運び賜りますように…
では、また近いうちお目にかかりましょう。
ありがとうございました。

草々

平成二十年 水無月 吉日

梅雨の合間に、空色が少しずつ夏らしくなってまいりました。果実酒や梅干しを漬けたりなど、この時期の楽しみもございますね。
さて皆様ご存知のお料理の『有馬煮』は何をつかった料理かお分かりでしょうか?。
そう!山椒ですね。

有馬・念仏寺の若和尚は山椒の話をそれはそれは熱っぽく語られます…昔から有馬の住民は、六甲山中腹に、山椒の木を代々引き継いでいく習わしがあったのだそうです。
山椒の花は開く寸前が美味しく、4月末に下見に出向き、絶妙なタイミングで山椒の花の収穫に向かうのだそうです。木が獣道を通る険しい場所にあっても、ジューシーな絶品な美味しさの為に、先人から引き継いだ恒例行事として有馬住民は通っていたのだそうです。

平成二十年 水無月 吉日

山椒の花も実も、そして木の皮も全部食べる地域は有馬ぐらいでした。山椒の木の皮は薄く剥ぎ、こそぎ、煮ていくと、スパイシーな酒のアテの出来上がり。何盃もすすむそれは、今のようになんでもある時代ではなかったから、大変重宝したのだそうです。
そのうち山椒を使った料理を有馬煮とか有馬焼きと言うようになっていきました。

人間てのは面白いものです。「あの家のおじいちゃんの山椒と大豆を煮たのは美味しい!」と伝説になり、そのうち摘んだ山椒を持ち込んでまとめて煮てもらったり、お金を引き換える商売として成りました。
それが最も歴史ある創業に至った有馬“株式会社川上商店”でございます。本店が並ぶ、有馬・湯本坂付近は昔ながらの情緒ある場所として知られております。

それでは皆様ごきげんよう。時節柄どうぞお体御自愛くださいますように…


草々

平成二十年 水無月 吉日

青々とした苔と竹林の美しさに感動するこの頃、皆様いかがお過しでございましょうか?
さて、ご存知の通りここは〆切りのない徒然若女将日記…雨の日も風の日も自由に向き合わせてもらい、素直に感じた言の葉を書き連ねてきました。
拙い文章でも御目通しいただけるのは、わたくしが日々中の坊瑞苑という舞台で、一所懸命に皆様にお出会いさせてもらっている、その姿あってこそだと感謝しております。

平成二十年 水無月 吉日

そんなわたしがリフレッシュできる場所の一つに、王子動物園のパンダがあります。個人的な話で恐縮ですが、幼い頃から様々な所のパンダ通いをしてきました。故に先日の上野動物園パンダ訃報のニュースは本当に悲しかったです。有馬から車で六甲山を越えて30分。王子動物園は県立美術館にも近く、まとめてよく出掛けております。

王子動物園パンダの餌には、有馬にほど近い淡河(おうご)町の竹の葉(笹の葉)が使われているそうです。昔から淡河は良質な竹がとれることで有名だったそうですが、地元が大好きなパンダに役に立っているのは嬉しい事でございます。

瑞苑の貸し切り露天風呂の床に、淡河の竹が敷き詰められております。パンダのことも想いつつ、眺め良い湯船につかるのは、なかなかオツなものではないでしょうか?
それではごめんくださいませ。またお目にかかりますまでどうぞお元気で…

草々
 
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